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薬害肝炎:フィブリノゲン製剤納入先機関名公表

昨日、厚生労働省は薬害C型肝炎の原因の一つとなった血液製剤フィブリノゲンの
納入先機関名を公表しました。噛み砕いて言えば、肝炎の原因となるウィルスに汚染
された薬を使った可能性がある病院などの名前が明らかになった、ということです。

C型肝炎は肝硬変・肝ガンという致死性が高い病気に移行する可能性がある非常に
重い病気にも関わらず感染しても症状を自覚することがあまり無く、自分が感染して
いることに気づくことができない場合が多い、非常に難しい病気です。
この病気の原因となるウィルスが、出産時などの出血を止めるなどの効果があると
された「フィブリノゲン」という薬に含まれていたのです。
そしてこのフィブリノゲンは全国各地の病院などで多用されていました。
その結果、一万人以上の人がC型肝炎に感染したと推定されています。しかも
感染しているであろう人のほとんどは、自分が感染していることに気づいていない、
と言われいます。
そして昨日、その感染実態の大きな手がかりとなるであろう、フィブリノゲン納入先機関
の名前がようやく明らかになったのです。

現在、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡の各地裁で被害者の方々が製薬会社、そして
そのような薬を承認して大きな被害を招いた国を相手取った薬害肝炎訴訟が行って
います。

で、俺はその中の名古屋訴訟の支える会に、大学に入学したこの四月に入ったという
わけです。昨日のテレ朝の報道ステーションやフジのニュースJAPANなどでかなり
大きく昨日の納入先機関名公表のことが取り上げられており、また今朝の新聞でも
一面に掲載されていました。これらの報道の影響もあってか、いつもお世話になっている
弁護士さんたちは今朝から「薬害肝炎無料電話ホットライン」の対応に大変忙しくされて
いるようです。本当にお疲れ様です。

今回の公表は非常に大切なものだと思います。使用されたといわれる期間内に、
今回公表された病院で出産したり手術をうけ、そのときかなり出血があったという
心当たりがある人は一度問い合わせるなどの行動を起こされることを勧めます。
本当に身近な病院名が並んでいます。
納入先機関名はココで見ることができます。
感染している人は、とにかく早く自分が感染していることに気づくことが必要なのです。
そうかんがえると、今回の発表は遅すぎます。

報道ステーションで古館さんが非常にわかりやすい言葉で薬害肝炎のことを述べました。
俺はあまり古館さんの話し方は好きではないんですが、これは端的で、俺の意見と
まったく同じです。

   
    「この薬害肝炎はいわゆる自己責任というものと正反対のものです。
    被害者の方には何の責任も無いんです。」



被害者の方々が、一日も早く健康な体を取り戻されることを心から願います。
by e79bis | 2004-12-10 21:47 | 言いたいこと
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